読書メモ・注釈

文学など理解用の読書メモです。

スピノザの『エチカ』を読む

◆12/10/18(月)

「かぎりの神」で分からない。様態と属性、実体の区別を理解すればよいのだろう。その後、清水書院の工藤喜作氏が書いたスピノザの解説書、スピノザ哲学の研究書を少し読んだが、この「かぎりの神」がスピノザ理解の要だと思う。

完全な神が、どうして有限の人間と関わるのか。共通部分がないと、異質な性質なものは交わることがない。この共通部分として、神は「かぎりの神」として様態として見ると、有限な人間にも、これを通じて神を認識できるということか。

とりあえず、理解はこれまで。今はフロベールの小説を急ごうと思う。

 

◆11/2/18(日)

スピノザの『エチカ』を手にとる。工藤喜作氏による「『エチカ』をどう読むか」の序文が分かりやすく、ついつい、本文も読み始める。

 以前、この本は通読したことがあるし、ドゥルーズの『スピノザ』、『表現の問題』、さらには『スピノザの方法』という研究書も読んだことがあるが、理解したとは言い切れなかった。ただ、偶然、工藤喜作氏の書いた解説を読み、全体感を多少、理解できた。

 

◆11/3/18(月)

第一部まで読み終える。神の自己原因は、なんとなく分かる。神とは、ビックバンを稼動する力としての何か、であり、擬人的な神ではない。第二部は、人間の精神であるが、「かぎりとしての神」、「観念の形相的存在」など、やや理解がとりずらくなる。工藤喜作氏の解説書を注文することにした。

 

エティカ (中公クラシックス)

エティカ (中公クラシックス)