「混沌」から「発生」へ
7/12/19(金)の夜、部屋にあった『ドゥルーズ入門』を取り出し拾い読みした。
- 作者: 檜垣立哉
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2009/04/01
- メディア: 新書
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◆ 発生とビッグバン
「発生」が『差異と反復』では問題とされているという(檜垣立哉『ドゥルーズ入門』ちくま新書)。これは、井筒俊彦ウジノ『コスモスとアンチコスモス』で議論されていることと、似ているように思う。
最初は、何もない、形も。しかし、形あれではないが、一撃の声とともに、あるいは、光あれとともに、形が発生し始める。宇宙の開闢と同じである。ビックバン、細胞の発生とも同じである。
『聖書』、『古事記』、『コーラン』等の本も、このような発生を記述しているのではないか。そして、混沌が発生するのは、見えるようになることであり、形になるということである。
見えるようになるとは、形を必要とするので、形態として、すなわち、個体というカタチを取らなくてはならない。個体の発生である。