読書メモ・注釈

文学など理解用の読書メモです。

千夜一夜4巻の1、読み始め 読書プロジェクト

8/11/19(日)に3巻の2を読み終え、4巻の1を読み始める。少しスピードが落ちている。

フローベールを読み終えて、私が『千夜一夜』に期待していることは、長い物語を読むと言う意志である。それは、シェーラザットの語り終えた気持ちを知ることにある。王様の心の大きな変化を知ることにある。もう一つは、物語や出来事の意味を知ることである。私はラカンフロイトの考え方を未だ知ることが出来ない。けれども、tale、すなわち物語という形を通じて、それらを迂回した形で捉えていく事になる。

経済や経営やドーキンズや、色々な本を同時に読み続けて行くだろう。しかし、2008年の正月からはじめた読書プロジェクトを続けていく。それは物語の中でも、次にやるべき鍵を見つけることである。読書プロジェクトの第1関門である。どうして、わき道にそれてしまったか。それはもう良い。これからもそうであろう。あるいは、これをやめるため、読書プロジェクトがある。これから、この事を忘れないように、いつも反復するようにしよう。限られた命の中で、マルセルのように、あるいはフローベールのように思うのかも知れない。

しかし、私に足りないのは、例えば、『集中講義デジタル戦略〜テクノロジバトルのフレームワーク』や、『ニュータイプの時代〜新時代を生き抜く24の思考・行動様式』などの本と、文学の違いを同期化できないということである。もしかしたら、これは総合化することなんでできないことなにかも知れない。この総合化という考え方は、レヴィナスの対話『倫理と無限』から、8/12/19(日)の今日のさっき得たものだ。レヴィナスについては、先にも書いた『アカウンタビリティから経済倫理へ〜経済を越えるために』から、知った本である。レヴィナスは、これまで哲学フィールドの本からは知っていた。けれども、会計という別の視点からレヴィナスを知ることができたのは新鮮だ。職業の立場のなかから哲学へのアプローチができる。であれば、哲学とは関係のない職業という境界をもうけた私のなかの抑圧は何だったのかということになる。なぜだったのか。ただ、こうした問いかけよりも、先に進む問いかけこそが、次のステージへの橋渡しとなるのではないか。