読書メモ・注釈

文学など理解用の読書メモです。

2019-02-01から1ヶ月間の記事一覧

フローベールの「この香を嗅げ~一名、大道曲芸師のむれ」を読む (初期作品①/全集6巻)

2/22/19(金)、フローベールの「この香を嗅げ~一名、大道曲芸師のむれ」を読み終える。1836年4月1日とあるので、本人14歳時(1821年12月12日)の作品である。 「この香を嗅げ」という時の「この香」とは、大道曲芸師マルグリットがかぐべき「香」という作…

フローベールの「サン・ピエトロ・オルナノ」を読む (初期作品①/全集6巻)

2/14/19(木)、フローベールの「サン・ピエトロ・オルナノド」を読み終える。1835年~1936年とあるので、本人14~15歳時の作品である。 サン・ピエトロ・オルナノとは、名をはせた海賊である。場面は、コルシカのジェノアだ。フランスの名代として、ジェノア…

フローベールの「ド・ギュイーズ公の死」を読む (初期作品①/全集6巻)

2/12/19(火)、フローベールの「ド・ギュイーズ公の死」を読み終える。1835年9月の本人14歳の時の作品である。 ド・ギュイーズ公爵(1550~1588)とは、神聖同盟など宗教改革の頃の人。当時は、アンリ三世がフランスを牛耳っており、ド・ギュイーズ公はその…

フローベールの「『芸術と進歩』第2号」を読む (初期作品①/全集6巻)

2/11/19(月)、フローベールの『芸術と進歩』第2号を読む。 フローベール14歳の時の中学生の新聞だ。 「地獄の一夜」は、北アフリカのアトラス山脈で、余(私)が悪魔に連れ去られて世界を見る話。後年の『聖アントワーヌの誘惑』を彷彿とさせる話だ。 北アフ…

『プヴァールとペキッシェ』を読み終える

2/11/19(月)、ようやく読み終える。1/7/19からなので、1ヶ月もこの小説を読んでいた。この調子だと一年で10冊程度か。 『プヴァールとペキッシェ』は、フランスの作家ギュスターヴ・フローベールの遺作。物語は、 47才のパリっ子で、筆耕の仕事に従事してい…