読書メモ・注釈

文学など理解用の読書メモです。

2019-07-01から1ヶ月間の記事一覧

ジェサミンをめぐるアラジンの危機

会社近くのビル垣根に白い花が咲いていた。こうしてみると、真ん中が赤だ。黄色い花は自宅近くの銀杏の街路樹にはえていたもの。雑草は力強い。ほったらかしにすると、どんどんはえてくる。でも、どうして、花には、目を引かれてしまうのであろうか。花は自…

仕事(経済)と趣味(人間)の対立

今読んでるバートン版の『アラビアンナイト』(Kindle)は、三巻の1をまもなく読み終える。この頃の王さまは、恋をしてままならぬと、病気にもなるほどである。恋の相手に対しては美辞麗句、しかし、部下の手下が仕出かす失策に対しては、王子も妃も、その場で…

『アラビアンナイト』三巻の1 (Kindle版)

恋する王子や王妃は、相手にする対しては、とても思慕を寄せる。しかし 、自分の面倒をみる奴隷や、大臣であっても、言うことを聞かないと、横暴になり、恋する相手に対する姿勢とはこうも違うほど、暴力的になる。その落差が理解できない。 今は、7/13/19(…

デジタルネイチャー

7/12/19(土)、スタバであいみょんのアルバム「瞬間的シックスセンス」を聴きながら、落合陽一の『デジタルネイチャー』を読み続ける。この本を通じて、井筒俊彦の『コスモスとアンチコスモス』という華厳哲学とイスラムの考え方には出会った。イスラムは、…

「混沌」から「発生」へ

7/12/19(金)の夜、部屋にあった『ドゥルーズ入門』を取り出し拾い読みした。ドゥルーズ入門 (ちくま新書)作者: 檜垣立哉出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2009/04/01メディア: 新書 クリック: 25回この商品を含むブログ (31件) を見る◆ 発生とビッグバン「…

「昭和な職場」から「令和な職場」へ

街に行くと、座る所がまだ少ない。スタバなどの喫茶店で、本を読んだり、休んだりするしかない。スタバなどに行く人は、同じことを考えているのだろうか。だから、スタバはいつも混雑しているのだと思う。お喋りしてる人もいるが、スマホやノートパソコンを…

「事事無礙・理理無礙」を読む

これは、井筒俊彦の『コスモスとアンチコスモス』(岩波文庫)に納められた講演。無秩序の混沌(無)が、あるエネルギーにより、存在が分節して事的な世界を作り上げることが説明されている。理解できない箇所もあったが、これまで読んできた哲学が、違うアプロ…

「アラビアンナイト」と華厳哲学

三巻の1を読んでいる(7/4/19水)。バートン版で、Kindle。いくつか訳が出ているが。三巻の1は、ロバ、獅子、馬の立場から、アダムの子(人間)を批判する物語となっている。 同時に、落合陽一の「デジタルネイチャー」も読む。この中で華厳哲学の言及あり、井…