読書メモ・注釈

文学など理解用の読書メモです。

最近のことなど

最後に更新した日が、今より300日前とあった。びっくり。あのあと読書はしているのだが、小説系は、一月一冊のペースで読んでいる。最近で言えば、カミュの『ペスト』であるが。色々なところでメモしたり送ったので、まあまあ、面白かったということか。今日…

千夜一夜4巻の1、読み始め 読書プロジェクト

8/11/19(日)に3巻の2を読み終え、4巻の1を読み始める。少しスピードが落ちている。 フローベールを読み終えて、私が『千夜一夜』に期待していることは、長い物語を読むと言う意志である。それは、シェーラザットの語り終えた気持ちを知ることにある。王様…

『アカウンタビリティーから経営倫理へ 経済を越えるために』

7/16/19(火)に読みはじめ、8/10/19(土)に読み終える。

本の抑制と新たな本 ~『ソーシャルメディアの生態系』

8/9/19(金)に書店で『ソーシャルメディアの生態系』を買った。最近、こう言う系列の本を読む機会に恵まれる。これまでの読書は、サルトル、ドゥルーズ、カント、マルクス、ドゥルーズ、ユング、金融、企業価値、資料の中で、そのミクロの世界には、そんなに…

フロー体験と喜びの現象学者

『フロー体験と喜びの現象学』を昨日8/2/19(金)から読み始める。井筒俊彦の『コスモスとアンチコスモス』のように、今のところは読みやすい。『ドゥルーズ入門』は、『意味の論理学』を解説した箇所から意味が取りづらくなった。マズローの『完全なる経営』…

ジェサミンをめぐるアラジンの危機

会社近くのビル垣根に白い花が咲いていた。こうしてみると、真ん中が赤だ。黄色い花は自宅近くの銀杏の街路樹にはえていたもの。雑草は力強い。ほったらかしにすると、どんどんはえてくる。でも、どうして、花には、目を引かれてしまうのであろうか。花は自…

仕事(経済)と趣味(人間)の対立

今読んでるバートン版の『アラビアンナイト』(Kindle)は、三巻の1をまもなく読み終える。この頃の王さまは、恋をしてままならぬと、病気にもなるほどである。恋の相手に対しては美辞麗句、しかし、部下の手下が仕出かす失策に対しては、王子も妃も、その場で…

『アラビアンナイト』三巻の1 (Kindle版)

恋する王子や王妃は、相手にする対しては、とても思慕を寄せる。しかし 、自分の面倒をみる奴隷や、大臣であっても、言うことを聞かないと、横暴になり、恋する相手に対する姿勢とはこうも違うほど、暴力的になる。その落差が理解できない。 今は、7/13/19(…

デジタルネイチャー

7/12/19(土)、スタバであいみょんのアルバム「瞬間的シックスセンス」を聴きながら、落合陽一の『デジタルネイチャー』を読み続ける。この本を通じて、井筒俊彦の『コスモスとアンチコスモス』という華厳哲学とイスラムの考え方には出会った。イスラムは、…

「混沌」から「発生」へ

7/12/19(金)の夜、部屋にあった『ドゥルーズ入門』を取り出し拾い読みした。ドゥルーズ入門 (ちくま新書)作者: 檜垣立哉出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2009/04/01メディア: 新書 クリック: 25回この商品を含むブログ (31件) を見る◆ 発生とビッグバン「…

「昭和な職場」から「令和な職場」へ

街に行くと、座る所がまだ少ない。スタバなどの喫茶店で、本を読んだり、休んだりするしかない。スタバなどに行く人は、同じことを考えているのだろうか。だから、スタバはいつも混雑しているのだと思う。お喋りしてる人もいるが、スマホやノートパソコンを…

「事事無礙・理理無礙」を読む

これは、井筒俊彦の『コスモスとアンチコスモス』(岩波文庫)に納められた講演。無秩序の混沌(無)が、あるエネルギーにより、存在が分節して事的な世界を作り上げることが説明されている。理解できない箇所もあったが、これまで読んできた哲学が、違うアプロ…

「アラビアンナイト」と華厳哲学

三巻の1を読んでいる(7/4/19水)。バートン版で、Kindle。いくつか訳が出ているが。三巻の1は、ロバ、獅子、馬の立場から、アダムの子(人間)を批判する物語となっている。 同時に、落合陽一の「デジタルネイチャー」も読む。この中で華厳哲学の言及あり、井…

フローベールの「地獄の夢」を読む (初期作品①/全集6巻)

3/5/19(水)、フローベールの「地獄の夢」を読み終える。1837年3月20日とあるので、本人14歳時(1821年12月12日)の作品である。 冒頭と末尾に、創世記の物語のように、悪魔と神のような声がでてきて、新しい世界を創造するとか、いや、もうそんな世界は作…

フローベールの「この香を嗅げ~一名、大道曲芸師のむれ」を読む (初期作品①/全集6巻)

2/22/19(金)、フローベールの「この香を嗅げ~一名、大道曲芸師のむれ」を読み終える。1836年4月1日とあるので、本人14歳時(1821年12月12日)の作品である。 「この香を嗅げ」という時の「この香」とは、大道曲芸師マルグリットがかぐべき「香」という作…

フローベールの「サン・ピエトロ・オルナノ」を読む (初期作品①/全集6巻)

2/14/19(木)、フローベールの「サン・ピエトロ・オルナノド」を読み終える。1835年~1936年とあるので、本人14~15歳時の作品である。 サン・ピエトロ・オルナノとは、名をはせた海賊である。場面は、コルシカのジェノアだ。フランスの名代として、ジェノア…

フローベールの「ド・ギュイーズ公の死」を読む (初期作品①/全集6巻)

2/12/19(火)、フローベールの「ド・ギュイーズ公の死」を読み終える。1835年9月の本人14歳の時の作品である。 ド・ギュイーズ公爵(1550~1588)とは、神聖同盟など宗教改革の頃の人。当時は、アンリ三世がフランスを牛耳っており、ド・ギュイーズ公はその…

フローベールの「『芸術と進歩』第2号」を読む (初期作品①/全集6巻)

2/11/19(月)、フローベールの『芸術と進歩』第2号を読む。 フローベール14歳の時の中学生の新聞だ。 「地獄の一夜」は、北アフリカのアトラス山脈で、余(私)が悪魔に連れ去られて世界を見る話。後年の『聖アントワーヌの誘惑』を彷彿とさせる話だ。 北アフ…

『プヴァールとペキッシェ』を読み終える

2/11/19(月)、ようやく読み終える。1/7/19からなので、1ヶ月もこの小説を読んでいた。この調子だと一年で10冊程度か。 『プヴァールとペキッシェ』は、フランスの作家ギュスターヴ・フローベールの遺作。物語は、 47才のパリっ子で、筆耕の仕事に従事してい…

フローベールの『ブヴァールとペキュシュ』を読む

◆1/12/19(土)第3章。農園、医術、天文学、養成術、ブヴァールとペギュッシェは、様々な実学を文献を頼りに試しては失敗、次の領域へと向かう。実学に対するポエジーのようにも思える。◆ 1/7/19(月) 読み始める。 第一章、背の高いプヴァールと、背の低いペキ…

フロベールの『聖アントワーヌの誘惑』を読み始める

12/29/18(土) 読み終える。夜なべして。スピノザの『エチカ』の影響も見られた。本書をささげた親友だかが、スピノザに傾倒していたというから、その思想にも親しんでいたのだろうと思う。 12/23/18(日) 全集版で、あと30章。ブリューゲルの『アントワー…

スピノザの『エチカ』を読む

◆12/10/18(月) 「かぎりの神」で分からない。様態と属性、実体の区別を理解すればよいのだろう。その後、清水書院の工藤喜作氏が書いたスピノザの解説書、スピノザ哲学の研究書を少し読んだが、この「かぎりの神」がスピノザ理解の要だと思う。 完全な神が…

フロベールの『感情教育(下)』を読み始める

フロベールの三作目の長編『感情教育』下巻を数日前(11/18/18)から読み始める。 1850年近辺のパリを中心とした青年フレデリックの物語。文字通り、青年の「感情教育」だ、と思う。恋あり、欲望あり、裏切りあり、学問あり、想いをぶつけての、「ああ、シマッ…

『感情教育(上)』読書途上のメモ

11/5/18 mon カドリーユの章読み終える。フレデリック、心の通過儀礼か。ただし、フレデリックの心の高揚、期待感は、伯父の急死による遺産額のよってもたらされている。少し前の母の窮状の時に絶望感と対比せよ。今度は、タンブルーズ家の社交界にデビュー…

『感情教育(上)』目次メモ

第1部1. 帰郷の汽船でのアルヌー夫人との出逢い 2. 実家でデローリエ 3.パリでの退屈な生活 4. 広場のデモ、デュサルディエ、ユソネ出会い 5. 試験不合格、アルンハンブラ(ダンス)、合格 6. 実家への数年帰省、遺産なし。ロックの娘に慰安。一転、伯父の遺…

『サランボー』読了。

少し前に『サランボー』読了。

フローベールの小説『サランボー』を読む ①

19世紀フランスの作家フローベールの小説『サランボー』を読んでいる。古代カルタゴの戦いを題材にした小説である。 カルタゴの頭領は、ハルミカル。カルタゴ共和国は、ローマなどと戦争をしていたが、兵隊は大半が傭兵ということで、お金で雇っていた。ただ…